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いつもはほとんど見ないテレビで、今回の冬期オリンピックは、熱心に見てしまいました。

ひたむきに打ち込んでいくアスリートの姿の美しさに、なんともいえず感動したのです。


女子のスピードスケート500mで金メダルをとった小平奈緒さんの記者会見で、とても心に響く言葉がありました。

「いろんな選手がいる中で、小平さん自身がこの部分だけは誰にも負けないと思っているところはどこですか?」という記者の質問に対して。

「それぞれの選手が、みんなそれぞれ素晴らしいところを持っているので、誰にも負けない自分だけのよさは特にはありません。」

「けれども、しいて挙げるとしたら、私は自分の人生を自分でどうなりたいか、どうしたいかということを自分で考えて、そして覚悟を持って決めてその通りに生きてきました。」

「この点は、今この時点で自分に対して、自信を持って言えることです」
と答えました。

ものすごく感動しました。


覚悟という言葉が、何回か答えの中に出てきました。

大勢の方の応援もいただき、指導もいただくなかで、一流になるということを体現していくのは彼女自身。

そこには自分の覚悟を持って決めるという、とても意識的な彼女の意志があり、自分の人生の主人公は自分だという強い気持ちがあります。

そして、それを実際にやり遂げた意志の強さと努力。

それが彼女を金メダルに導いたと思うし、あのまっすぐな純粋な瞳の美しさは、そこからきているのかなぁと思いました。


私たちはアスリートになるわけではないけれど、人生を極めていくうえで、日々記録を更新していくことは同じです。

毎日、今日の達成感を上回る達成感を、明日、感じたい。

そして今日の、生きている喜びの感じ方より、明日はさらに上回った命があるということの幸せを感じたい。

そして今日感じている感謝より、もっと明日は、目に見えないもののサポートと、愛という祈りに対して感謝できる自分をつくっていきたい。

それは死ぬまでずーっと続いていきます。


人生のアスリートという意味では、同じことです。

自分の人生を自分が生き切る覚悟を持って、毎日を自分が構築していく、積み上げていくことがとても大事なんだと思います。


どんなことがあっても最終的に自分の足で立つ。

そして立っていることに責任を持つ気持ちは、小さい日常のなかにおいても意識していくと、また更に人生が変わっていくと思います。


ヨーガ教室主宰 紙やまさみ
2月21日(水) 朝のレッスンで